過去ログ - 長谷川千雨「鳴護アリサ、って知ってるか?」
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585:ちさめンデュ ◆nkKJ/9pPTs[saga]
2013/08/28(水) 02:38:51.19 ID:owRQlUiw0
それでは今回の投下、入ります。

>>583

 ×     ×

脚が震える、体が震える、致命的な判断ミス。
これは例えでもなんでもなく、今すぐにでも命が危ない。
息が詰まりそうな所を無理やり呼吸し、懸命にその脚を叱咤し、前に進みながら、
長谷川千雨はつい先ほどまでの事を思い返す。

 ×     ×

その時、取り敢えず今の所は人間形態を取っている小太郎が、
自身の体を呑み込まんと言う大きさの黒球を幾つも打ち出した。
その小太郎は、手首同士を重ねた両手に黒いものを渦巻かせ、
もうもうと立ち上る爆煙に突っ込む。

「!?」

バーンと弾き飛ばされた小太郎の背中が屋上の柵に激突する。
その時には、急浮上していた佐倉愛衣が、
箒を左手に、オレンジ色の右手を思い切り振り下ろす。

「きゃあああっ!!!」

強烈な熱量が上から下に叩き付けられた、筈が、
吹き飛ばされたのはそれを引き起こした愛衣の方だった。

「ひっ!」

辛うじて右手で鉄柵を掴んだ愛衣は、上空に巨大な白い羽を見て引きつった悲鳴を上げる。
羽、と、言うが、長さが人の身長を大きくオーバーしてて幅が人一人すっぽり隠れそうで、
しかも、見た目が羽と言うだけで人ぐらいぶった斬るレベルの極めて硬質。
そんなのが何枚も展開している。


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