過去ログ - 長谷川千雨「鳴護アリサ、って知ってるか?」
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588:ちさめンデュ ◆nkKJ/9pPTs[saga]
2013/08/28(水) 02:55:13.56 ID:owRQlUiw0
>>587

「今から、村上がどう言う選択をしても、
私は決してお前を恨まない」

夏美は、怪訝な顔をした。

「さっきのメルヘンホスト、ありゃガチでヤバイぞ。
あの二人が相手してもだ。その一つ上のランクかも知れない。
あれでもまだ何パーセント実力出したかも分からない。
で、どう見ても殺す勢いでやってやがる」

千雨も、常軌を逸した観戦経験だけは豊富である。
異常な闘いの実態を多少は理解する事が出来る。
それは、夏美も同じ事だった。

「力比べで勝てるかどうか分からない。
単純火力で負けたら相当ヤバイ、狡い手が使えなきゃあな」

千雨の目の前で夏美はガタガタと震え出していた。

「速く決めろ、時間がねぇぞっ!!」

気が付いた時には、千雨は叫んでいた。

「………格好付けやがって………」

そして今、長谷川千雨は震えながら独りごちる。
で、結局、男を選んだと言う訳だ。
女の友情と天秤に掛けて、それはもう分かり切った結論だ。

冗談じゃない。リアルではありとあらゆる意味で一般的な女子中学生一人、
どこにどんなインフレカンストが敵キャラで潜んでるか分からない街中に放り出されて、
馬鹿としか言い様がない。どう考えても合理的ではない。

麻帆良の地下で化け物に踏み付けられた時、幻覚がそれを教えてくれた時に学習すべきでは無かったのか。
ついさっき踏み付けられて蹴られて、体に残る痛みはつくづく自分が雑魚だと教えている。
それでも生きているんだから、そこで何故理解していないのか理解出来ない。


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