過去ログ - 長谷川千雨「鳴護アリサ、って知ってるか?」
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590:ちさめンデュ ◆nkKJ/9pPTs[saga]
2013/08/28(水) 03:01:41.14 ID:owRQlUiw0
>>589

「ハル、ナ?」
「のどか!?のどか大丈夫のどかっ!?」
「うん、だい、じょうぶ…楽になった、痛くない…」

そのひどい顔は友情の証だった。
気が付くとそんな顔ですぐ隣に両膝を突いていた夕映をのどかは抱き締める。
夕映は嗚咽した。

「………す………すごいんだよすごいんだよっ!!」

舞を終えてふーっと前髪を払っていた木乃香にインデックスが駆け寄った。

「こんなに完全ないぶきどのおおはらへを見る事が出来るなんて信じられないんだよっ!!
魔法協会の近衛家の人なのかなっ!?」
「はいな。近衛木乃香言います。インデックスさんですやろか?」
「そうなんだよっ」

「はい。父と祖父がその職に就いてますよって、何かご縁があるかも知れまへんなぁ」
「やっぱり………血筋もあると思うけど、
その歳であれだけの治癒術式を実行するには大変な天賦の才と努力が必要な筈なんだよ。
とにかく、魔力の容量が尋常じゃないんだよっ!」

「そやなぁ、確かに地獄の特訓はさせてもろてますけど、
その高みにはまだまだですわ。
でも、うち、その力で大事な友達を助ける事が出来た。凄く、嬉しい」

うんうん頷くインデックスの前で木乃香はすとんと両膝を突いた。

「このか?」

言いかけたインデックスの両手を、木乃香の両手が包み込む。

「良かった、本当に良かった…」
「うん、このかのために祈るんだよ」
「おおきに」

理解したインデックスに、木乃香は温かな笑みを返した。


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