過去ログ - 長谷川千雨「鳴護アリサ、って知ってるか?」
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:
ちさめンデュ
◆nkKJ/9pPTs
[saga]
2013/09/02(月) 14:33:02.92 ID:30a/cS/Y0
>>639
「いつまで隠れん坊を続けるつもりでござるかな?
そろそろ、拙者の首を刈りに来るものと待っているのでござるが」
「なれば、尚の事それは出来ないな、
お前と正面から殴り合って勝てる自信など全くない」
「つまり、不意打ちであれば首を掻く事が出来る。
本来の在り方でござるな」
「理解しているらしいな」
「あらゆる条件に適応する、言い訳など不要でござるが、
その意味で拙者はこの身が少々不利でござる。
そこもとは見事に害虫となり雑草となり脇役となって、
確かに存在しながら特別な認知を妨げているでござる」
「光栄だ、お前の様な手練れからの最高の褒め言葉だよ」
楓は、全神経を研ぎ澄ませて居場所を探る。
本来、プロ同士の忍びと剣士であれば、
正面から斬り結べば忍びに多少のトリックがあっても剣士が勝つ。
その上で、今、影に潜んでいるのは忍びとしての勝ち方をよく知っている、
何のてらいもなくそれが出来る、正に影の様な気配を楓は感じていた。
楓は忍びとしても優秀である上に、優秀な忍びとして、
並以上の武術では手も足も出ない程の戦闘力を保持している。
だが、今回の相手は、忍びの本質に特化している。
まともな「戦闘」なら楓にそれなりの自信はあるが、
この溶け込み方をされると、そこに行き着くまでが危険過ぎる。
プロとプロが、闇の中で読み合いを続ける。
「害は、なさそうだな。
あれだけ存分に手加減したんだ、命に別状もないのだろう。
そちらにその気が無ければこちらに今どうこうする理由も無い。
失礼させてもらう」
「そうしてもらえるならば有り難いでござる」
楓は、本心ではふうっと安堵の息を漏らす。
そして、これが、か細い気配が消えた理由なのだろう。
バタバタと慌ただしい足音が駆け込んできた。
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