過去ログ - 長谷川千雨「鳴護アリサ、って知ってるか?」
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672:ちさめンデュ ◆nkKJ/9pPTs[saga]
2013/09/07(土) 13:05:18.16 ID:CDbWUnR20
>>671

「やべ、これ、又…」
「アキラ?それに…」

廊下に座り込んだ千雨が気が付いた時には、
和泉亜子が誰かの手を引いて戻って来ていた。

「近衛か、お前、大丈夫なのか?」
「うん。ちょっと待ってな」

そう言って、木乃香は脂汗を浮かべてその場に立つアキラのシャツをめくり上げる。
顔を上げた千雨は息を呑んだ。

「お、おい、それ…」
「あの時、アキラうちを庇って…」
「ちょっと待ってな」

泣き出しそうな亜子の横で、木乃香が扇子を取り出す。
詠唱と共にバッと扇子を仰ぐと、その毒々しい痕跡はいつもの白い肌に戻っていった。

「千雨ちゃん」
「あ、ああ…いっ!」
「ここや」

懸命に立ち上がった千雨は、その胸を探る亜子の手の動きに声を上げる。
理性を忘れて文句が口を滑りそうになった所で、木乃香が千雨のシャツをめくる。

「ここやな」
「ああ」

肩の近くを触れられ、千雨が言う。木乃香の繊細な柔肌すら突き刺さる痛みだ。

「治れーっ」

その痛みも、すぐに消えて無くなる。

「サンキュー、助かっ、た」
「このか?」

バッと扇子で扇いだ木乃香を、飛び出したアキラが抱き留めていた。
そのまま、アキラに太股と背中を担ぎ上げられた木乃香の黒髪が重力に従いぞろりと下に流れる。


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