過去ログ - 長谷川千雨「鳴護アリサ、って知ってるか?」
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714:ちさめンデュ ◆nkKJ/9pPTs[saga]
2013/09/14(土) 04:05:18.73 ID:/ueW21f30
>>712

「ま、どっち道そんなの成功された時点で北半球が駄目なら私達も駄目って事で、
もしかしたら誰か他の人が上手くやってくれるかも知れないけどさ、
こんなぐちゃぐちゃの状況じゃ自分らで出来る事やっちゃいたいよね。

本当に組織のエージェントになったら色々縛られるんだろうけど、
その前に、今回はこの手で好き勝手やらせてもらうよ。
だから、ちゃちゃっと世界を救ってきましょうか」

軽口ほど軽くはない、裕奈の言葉には何か根付いたものがあった。

「小太郎もまだ病院か。夏休みに続いてマジで死にかけて、
それで、どうするよ村上?」
「分かってる」

千雨の問いに、夏美は答える。

「分かってる。怖いよ。あの時、三人がかりでようやく生きて戻って来て。
それで、二人とも大ケガして、私一人だったらどうにもならない、
本当に死んじゃうかも知れない、って、考えただけでも脚が震えそう。

でも…今、命懸けなのは私達だけじゃない。
私達は仲間がいる。今、一人で命の危険にさらされてるのは…
…せ…ない…」

夏美が、ぎゅっと両手の拳を握った。

「あいつは、レディリー・タングルロードはステージを踏みにじった。
自分の力で一歩前に出て、観客に向き合って掴み取ったアリサのステージを、
アリサを、ギャラリーをスタッフを侮辱した。

アリサの、みんなの夢が北半球の皆殺し?
ふざけるな…ふざけるなっ!!絶対に許せないっ!!!」

体を曲げ、地面に叫びを叩き付けた夏美の肩に、千雨は震える手を置いた。

「…される…」

ぽつっと口を開いた千雨の次の言葉を、皆待っていた。


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