過去ログ - 長谷川千雨「鳴護アリサ、って知ってるか?」
1- 20
716:ちさめンデュ ◆nkKJ/9pPTs[saga]
2013/09/14(土) 04:16:16.93 ID:/ueW21f30
>>715

「…北半球なんて知るか!!」

千雨が、はっとしてそちらを見る。

「そんな誇大妄想のファンタジー話はもう知らん!」

千雨は、不敵な笑みを浮かべる周囲の中で、
夏美の叫びを唖然として聞いていた。

「千雨ちゃんの友達を助けに行こうかっ!」

沸き上がる声に、千雨は懸命に涙を呑み込む。
こちらを見た夏美と目が合った。
千雨は精一杯の笑みを返した。
夏美も又、にこっと笑みを返して見せた。

 ×     ×

素直になれなかった二人も遂に20

「はあっ、はあっ、はあっ!!」

薄暗い病室で、佐倉愛衣がバネの様にガバッと飛び起きた。

「な、なんでしょう、
何かとてつもなくこの世の終わりの様な悪い夢を見た様な…」

腕で額を拭いながら、愛衣は入院着の胸元を摘みきょろきょろ周囲を見回す。
探し当てた洗面器に水を汲んで来る。
病室のベッドに戻って濡らしたタオルを絞り、
ひどい寝汗で気持ち悪い衣服を脱いで体を拭う。
傷一つ残っていない。

ごめんなさい、お姉様

あの時、火炎術者である愛衣の命すら危うくなる未知の業火の後、
愛衣は緊急の生命維持の後は外側の修復に魔力を集中させてしまった。
そんな事したら、只でさえ危険なレベルで魔力が消耗している上に
直接的なダメージを受けた体の中がどうなるか分からない状況だった筈なのに、それでも、


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
979Res/1016.74 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice