過去ログ - 長谷川千雨「鳴護アリサ、って知ってるか?」
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751:ちさめンデュ ◆nkKJ/9pPTs[saga]
2013/09/17(火) 13:51:29.50 ID:++6tDXDL0
>>750

女子生徒は階段を上り、廊下の奥まった部屋に入る。
食蜂の前方で幾つものドアが一斉に開き、中からぞろぞろと何人もの女子生徒が出て来る。

彼女達は制服姿、それはここでは当たり前として、特徴が二つ。
一つは、振り回すには手頃なサイズの槍を手にしている事。
もう一つは、最上位の精神系能力者である食蜂であれば容易に分かる、
目に独特の淀みが見られる事。
食蜂が、生気なくぞろぞろと移動を始める槍持ち達にリモコンを向けてスイッチを押す。

「!?」

正気に戻った目に一瞬で淀みが戻り、そして、その目は食蜂に向けられた。

「や、やめなさぁいっ」

もう一度リモコンを使うが、先頭の女子生徒が一瞬ひるんだだけだった。
食蜂は内心後悔する。取り巻きから物理的火力のある人間を連れて来るべきだった。
先頭の女子生徒が食蜂に突き出した槍の穂先は大きく逸れ、壁に突き刺さる。
それを見て、すわっと凶暴化した女子生徒達の先頭に電撃が浴びせられ、
吹き飛ばされた先頭組の少女の背中で後続も吹き飛ばされる。

「御坂さん?どうしてここに?」
「あんたが又、こっちに来てまで妙な動きしてるからでしょ」
「妙なのはこの娘達よぉ」

食蜂が言ってる側から、槍持ちの生徒達はゆらりと立ち上がる。

「嘘?今の直撃しても立ち上がる?」

ざざっと攻撃を仕掛けて来た槍持ち達に美琴が向かって行った。
電磁力で切っ先を反らし、電気能力で身体速度を増しながら
彼女達に人間スタンガンアタックを次々と浴びせて行く。

だが、それでも、彼女達はのそり、のそりと立ち上がる。
こうなったら御坂美琴にとって好みの好悪は無い。
どうやら手が打てないらしい食蜂の前で腕を広げ、事態を見定めようとする。
槍持ち達が一斉に立ち上がり、突っ込んで来た。


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