過去ログ - 長谷川千雨「鳴護アリサ、って知ってるか?」
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775:ちさめンデュ ◆nkKJ/9pPTs[saga]
2013/09/21(土) 14:40:02.36 ID:5PbKEfc20
>>774

 ×     ×

隠れた部屋の窓から木乃香と共に脱出した刹那は、
撮影した部屋の様子を携帯で心当たりに送信する。
すると、すぐに返信が来た。
相手は佐倉愛衣だった。

正規の魔法生徒、学園警備として仕事をしている愛衣と刹那はそれなりに付き合いがある。
癖のない性格の愛衣と生真面目な刹那は互いに悪くないタイプであり、
丁度西洋と東洋で知識的に逆を向いている。
夕映なら最も高い精度の答えを得られそうだったが、
愛衣も西洋魔術の理論に関しては相応以上の実力者だ。

「もしもし」
「もしもし、桜咲さん、今どこにいるんですか?
もしかして科学の学園都市ですかっ!?」
「え、ええ…」

「お尋ねの件ですけど、これはゴエティア系の日本で言う召還魔術を占いグッズに偽装したものですね。
誰がこんなふざけた事をしたんですか?
中身は非常に危険なものです。素人が使っていい内容じゃない、
こんな偽装から推察される客層で扱ったら大変な事になりますっ!」

そう言う愛衣の声は、本気で憤っていた。

「その事も聞きたいのですが、至急こちらに来て下さい。
科学の学園都市内で魔力を感じました。
パターンからして恐らく魔獣、それも非常に危険なものです。

しかも、魔獣で間違いないと思うんですがそれにしては何かがおかしい、
何と言うか感じられる波長に変なパターンが混ざっています。
とにかく、私もそちらに急行していますが、
魔獣狩りで頼りになる桜咲さんがいるなら一刻も早く合流して下さいお願いしますっ!」

「分かりました、場所を教えて下さい」


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