過去ログ - 長谷川千雨「鳴護アリサ、って知ってるか?」
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840:ちさめンデュ ◆nkKJ/9pPTs[saga]
2013/10/02(水) 14:50:08.58 ID:1oPw+Rgx0
>>839

「は、はは、って、事だな」

千雨が、脚の震えを抑えて言った。

「ここに来た時点で、ハナっからそれ以外の選択肢は捨ててるんだ」
「その通りです。先を急ぎましょう」

千雨が改めて腹をくくり、夕映がそれに応じた。

 ×     ×

「元々、固定的な教団と言うイメージとはちょっと違う組織みたいですね。
細胞分裂しながら相互に連絡を取っているとでも言うのか…
取り敢えず、白井さんの調査結果などからアジトに踏み込んである程度の情報は得たのですが…」
「何と言うか、先回りされてたのよ」

初春の言葉を固法が引き取る。

「常盤台と直接的に関わってた小さな組織については、大方の証拠は得られました。
関係する書類と、それから電子データはUSBに落とされてテーブルの上に用意されていました」
「用意されてた?」
「はい。只、明らかな欠損もありましたが」
「金星の儀式、月の儀式」

初春の説明に、固法が眼鏡をついっと上げて付け加える。

「元のデータからUSBに移す時に、
この儀式の関連データだけは外されていた、そうよね」
「その通りです。削除その他の形跡もありませんでしたから、
最初からコピーの対象から外していた筈です」
「その、元のデータは?」

「焼却されてたわ。
パソコンや周辺機器記憶媒体、デジカム、デジカメ、携帯、アナログの写真やネガ、
そう言ったものが大量にお風呂にぶち込まれてサラダオイルで焼却されてた。
技術的にも復元は困難ね」

「証拠隠滅?」
「普通ならそう考えますよね…」

美琴の言葉に初春が妙な反応を返した。


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