過去ログ - 長谷川千雨「鳴護アリサ、って知ってるか?」
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858:ちさめンデュ ◆nkKJ/9pPTs[saga]
2013/10/05(土) 03:31:06.32 ID:/39ukUIQ0
>>857

「これを使え」

木原数多は、目の前に招集された部下の隊員達に
やけに太く長く黒光りしている拳銃を手渡す。

「あーあーあー、あれだ、要はダムダム弾の強力な奴だ。
飛距離はあんましないけど、当たったらデカイ。
そんなだから火薬と銃身と弾丸の配分も難しくてな。

ま、弾が飛び出さないで後ろに向かうって言っても
統計上は精々五回に一回だ、実験データに大した支障はねぇ。
つー訳で、張り切って行って来い」

ドンドンドンドンドンと重苦しい銃声と爆発音が響き、
ヒュドラの上顎から上が次々と吹き飛ばされる。
それでも、全ての首を飛ばすには数が足りない。

自動小銃による援護射撃や手持ちの拳銃をものともせずに、
生き残った首が怒りに燃えた目を光らせた頭部がくあっと大口を開けて降りてくる。

「うーん、上半分吹っ飛ばされてもそのまま修復するんだな。
て事は、あの頭は飾りで、下等生物がそう見えるってだけの事か?
それにしちゃあ狡賢い、脳味噌は別の場所にあるってのか」

阿鼻叫喚の絶叫が響く中、
木原数多は実験結果を眺め記録のためにノーパソのキーボードを叩きながら、
実際にヒュドラの頭部を破壊して見せた部下達の勇姿を0.5秒ほどは記憶に留めておこうと心に誓う。
既に顔が物理的に存在しないしわざわざ履歴書を確認し直す程暇でもない。


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