過去ログ - 長谷川千雨「鳴護アリサ、って知ってるか?」
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925:ちさめンデュ ◆nkKJ/9pPTs[saga]
2013/10/22(火) 04:41:06.50 ID:gJA8E2sg0
>>924

「全てを救いたいっ!!」

そして、叫んでいた。

「地球も、アリサさんも、全てを救いたいっ!
お姉様も、桜咲さん達も、長谷川さん達だってきっとそのために動いてる。

自分の立場も、命の保障だって全然無いのに、
それでも、それでもみんなそのために、
分が悪くても諦めないで、それでも全てを救おうとその身を懸けて頑張ってる!!

まだ体は動きます。今、今やらないと駄目なんです寝てなんかいられないっ、だから…
私達は、そのためのま…」

そんな愛衣の肩が、ぽんと叩かれた。

「休んでろ」
「だから…」
「オマエが命捨てるのが、それが魔法使いだって言うんなら、
そのふざけた幻想をこの右手がぶち殺す」

愛衣は、カードを手にぐっ、と、前を見る。

「クラックでもなんでも、ここでなら一発ぐらいぶん殴っても大丈夫だろ。
そのご大層な力を否定しちまうこの右手でな、掴み取ってやるよ。
みんなが笑っていられるハッピーエンドって奴を。

その中には当然オマエも含まれてるんだ。
公園で俺達を助けてくれた、その「魔法使い」のために格上の魔術師、
あの馬鹿げたイノケンティウスとでも張り合って見せたオマエもな。
だから、今は休んでろ」

恐らく今の自分は実に酷い顔になっているのだろう。
床から水滴の音が聞こえる程の有様でいながら、
愛衣は顔を上げる事が出来なかった。


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