過去ログ - 少女「雨が止んだなら」
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1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/05/18(土) 07:52:25.80 ID:0FhXK3hqo

 雨音で目が覚めた。

 柔らかな毛布に包まれていた体を、ゆっくりとベッドから引き剥がす。
 薄着のまま眠ったせいだろう。鼻と喉の調子が良くなかった。

 ベッドを降りると、裸足のままのわたしには、絨毯の感触がふわりとくすぐったい。
 服を着替えようと思ったけれど、面倒だったし、いがいがする喉の感覚をどうにかする方が先に思えた。

 わたしは、絨毯の上に放り投げていた桜色のカーディガンをパジャマの上に羽織る。
 布団にくるまっていると寝苦しくて、つい薄着のまま眠ってしまう。

 いいかげん学習して、もう少し暖かくして眠ればいいのに。
 自分でもそう思うのだけれど、いまさら自分の身体を気遣うのは、なんだかばからしいことに思えた。



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