過去ログ - 少女「雨が止んだなら」
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101:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/24(金) 06:22:47.33 ID:J60wAoTTo

 その静寂は、物寂しげで、悲しげで、ひどく寒々しい。
 窓から差す蒼白い光。それも、慣れてしまえば心地よくなる。
 
 だからわたしは、どれだけ寒くても、この朝の引き締まった空気が好きだ。
 でも、今日は何かが変だった。いや、今日も、か。

 廊下を歩いて、わたしは厨房に向かう。シラユキの姿はない。
 じゃあ、食堂かどこかだろうか。思いついたところを探してみても、彼女の姿はない。
 
 不思議な感じがした。シラユキは普段、こんなに朝早い時間から動き回ったりしないのに。

 シラユキの様子は近頃変だ。……いや、変なのはわたしなのだろうか?
 どっちなのかは分からない。いずれにしても、何かが……変だ。
 



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