過去ログ - 少女「雨が止んだなら」
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107:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/24(金) 06:29:04.34 ID:J60wAoTTo

 シラユキは困った顔をした。わたしも困った。
 書庫だろうとどこだろうと、しっかりと探されれば見つかってしまう可能性は拭えない。

「そんなにしっかりとは確認しないと思うんです。どこか見つからないような場所なら……」

「それって、どこ?」

 彼女はだんだん追いつめられたような表情になっていった。悲しそうな、必死そうな顔。
 わたしは彼女がそんな顔をする理由が分からなかった。

 わたしは気付けば、

「分かった。なんとかしてみる」

 と答えていた。
 シラユキはようやく安堵したような顔になった。
 それから少しの間、隠れる場所を一緒に考えた。
 



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