124:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/25(土) 06:45:32.16 ID:yZQiXNHbo
「まあ、お前の部屋の様子を観察する意味もあった。
普段はなかなか隙がなかったから忍び込めなかったしな。
それに、あんまり動きがないから、そろそろ姿を見せてもいい頃だとも思った」
真っ暗な通路に彼の声だけが響く。
頭の奥がずきずきと痛む。
「階段でふらふらしていたお前を見かけたときは、思わず声を掛けた。
あんまりにも様子が変だったから。本を取ったのを少し後悔したよ。
そのあとまずいと思ってすぐに隠れた。人がいたからな。奴らに見つかるわけにはいかなかった」
「奴ら?」
「それから俺は他の入口から通路を使って、書庫に行った。結構いろんな場所に繋がっているもんなんだよ。
お前ら、生活していて良く気付かなかったな。気付きたくなかったのか、気付かないふりをしていたのか」
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