126:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/25(土) 06:49:00.53 ID:yZQiXNHbo
わたしは別に、自分のことを知りたいわけじゃないのだ。そのことに気付いた。
シラユキと一緒に暮らせれば、それでいい。
なのにどうして、そっとしておいてくれないんだろう。
誰が、わたしたちの生活を壊そうとしているんだろう。
いったいなぜ、わたしたちの生活に変化をくわえようとするんだろう。
どうして、こんなふうに、見ず知らずの男に、観察されたり、好き勝手言われなくちゃいけないんだろう。
「あのメイドのことは信頼しすぎるなよ」
男は、付け加えるように言った。わたしは顔をあげて彼を見た。
どうして彼が、そんなことを言うのだ。
泣き出したいような、笑い出したいような、よく分からない気持ちだった。
「あいつがなんなのかは知らないが、それでも『ここ』の住人ってことは確かなんだ。
引きずり込まれると、戻れなくなる。絶対に信用するな」
わたしは、結局笑った。
「その言葉を、わたしが信用すると思うの?」
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