過去ログ - 少女「雨が止んだなら」
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169:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/28(火) 07:12:58.03 ID:mUEC7Cyho



 ツキが自分の部屋の様子を確認しにいっている間、シラユキは食堂に戻ってきた。

 ツキは、二階の空き部屋の一室を使うことになった。
 問題があるとわたしが訴えても、シラユキは取り合わなかった。

 不服げに溜め息をついたわたしを、シラユキは半ば懇願するように説得しようとした。

「部屋には鍵がついていますし、二階なら窓からは入れません」

「でも、隠し扉は……」

「それに関しては大丈夫です。あの部屋に隠し扉はありません」

「どうしてわかるの?」

「……勘、ですかね」

「シラユキ?」

「あ、いえ。ないと思います。ないはずです。たぶん」

 わたしが溜め息をつくと、彼女は苦笑した。




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