174:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/28(火) 07:17:34.21 ID:mUEC7Cyho
◇
わたしは自室に戻って少し休むことにした。
近頃は、ろくに本も読めていない。生活のリズムが崩れている。
本来はそのリズムを守っていなければならないのに。
少ししてから、扉がノックされた。
シラユキかと思い返事をしかけたところで、わたしは思いとどまり、ドアに問いかける。
「だれ?」
「俺だ。入っていいか?」
わたしは、鍵をかけていなかったことを少し後悔した。
自分でも意外なほど、わたしはツキに拒否反応を示している。
「どうぞ」
本当は顔を合わせたくなかったけれど、拒絶し続けるのも馬鹿らしいと思った。
一緒に暮らしていく以上は、顔を見ずに生活するのは不可能だ。
わたしの方が妥協しなきゃならない。
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