過去ログ - 少女「雨が止んだなら」
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174:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/28(火) 07:17:34.21 ID:mUEC7Cyho



 わたしは自室に戻って少し休むことにした。 
 近頃は、ろくに本も読めていない。生活のリズムが崩れている。
 本来はそのリズムを守っていなければならないのに。
 
 少ししてから、扉がノックされた。
 シラユキかと思い返事をしかけたところで、わたしは思いとどまり、ドアに問いかける。

「だれ?」

「俺だ。入っていいか?」

 わたしは、鍵をかけていなかったことを少し後悔した。
 自分でも意外なほど、わたしはツキに拒否反応を示している。
 
「どうぞ」

 本当は顔を合わせたくなかったけれど、拒絶し続けるのも馬鹿らしいと思った。
 一緒に暮らしていく以上は、顔を見ずに生活するのは不可能だ。

 わたしの方が妥協しなきゃならない。




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