過去ログ - 少女「雨が止んだなら」
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199:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/30(木) 07:23:12.72 ID:IVmmIEuJo

 そう思うと、このタイミングで彼女に言っておかなければならないことが、いくつかあるような気がした。
 
 それがなんなのかは、咄嗟には思い出せなかった。
 というよりわたしは、このところずっと、話すべきことをわざと話さずに過ごしてきたような気がする。
 そうすることで、何かを守ろうとするように。

「シラユキ、ちょっと訊いてもいい?」

 訊きたいことがたくさんあったはずだ。でも、なぜだろう。いざ訊くとなると、よく思い出せない。
 シラユキは少し怪訝げな顔を見せ、警戒するように眉を寄せた。

「内容によりますが、どうぞ」

 あらかじめ予防線を引くシラユキに苦笑しながら、わたしはゆっくりと質問を考えた。

「このあいだ、ツキが食事をとっているとき、言っていたでしょう? 『食べても大丈夫か』って」

「……ええ。それが?」

「あれ、どういう意味だと思う?」




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