過去ログ - 少女「雨が止んだなら」
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206:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/30(木) 07:27:55.74 ID:IVmmIEuJo

 そこに現れたのがツキだ。
 
 彼は「取り戻したいものがある」といい、この屋敷で一緒に暮らし始める。
 彼はわたしを「アヤメ」と呼んだ。

 そして、彼のわたしに接する態度はまるで、わたしに対して何かを訴えかけようとしているようだった。

 シラユキとツキは、わたしの知らない何かの情報を共有している。
 わたしだけが、それを知らない。

 そして、その情報はおそらく、わたしの記憶と密接に関係する何かだ。

 結局わたしの記憶が問題なのだ。

 つまり、わたしが思い出せないわたし、わたしの知らないわたしが。




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