過去ログ - 少女「雨が止んだなら」
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208:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/30(木) 07:29:37.24 ID:IVmmIEuJo

『その結果、あなたがどちらを選ぼうと、わたしはあなたの判断に従います』

 シラユキはそう言った。"どちら"というのは、何と何のことなのだろう?
 
 思い出すことと、思い出さないことだろうか。
 それは、少し違うような気がした。じゃあなんなのかと言われれば、分からないのだけれど。

 考えるのがいやになって、わたしはベッドに寝転がる。
 雨の音に耳を傾けているうちに、言いようのない不安は収まってきた。

 焦って考えることもない。別に今すぐどうこうなるという話でもないのだ。

 シラユキの言葉の意味は分からない。
 ツキの考えていることだって、分からない。
 
 分からないことだらけ。わたしにはどうしようもない。
 いつもより頭の奥が鋭く痛んで、上手に物を考えられなかった。




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