過去ログ - 少女「雨が止んだなら」
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214:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/31(金) 07:07:24.17 ID:R3N8s+H6o

 わたしはこの街を、切り離されていると感じたことがあった。
 
 わたしにとっては、この街に雨が降り続けていることは自然なことだ。
 けれど、どの本を読んでみても、雨が降り続ける街を実在のものとして描いているものはない。

 だから、わたしがこの街を切り離されていると感じてもおかしい話ではない。
 
 現に雨の降り続ける街があるとしたら、きっとその街はすぐ有名になる。
 本にだって載るし、人だって来るだろう。でも、そんな様子はない。

 切り離されているのだ。本の中の世界から。
 この街以外の世界から。あるいは、本に記されていることが、すべて嘘なのかもしれない。

 だとすれば、なぜシラユキはわたしが本を読むことを好ましく思うのだろう。




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