過去ログ - 少女「雨が止んだなら」
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236:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/01(土) 07:32:37.06 ID:/fB9gmmfo

 やがて彼は、何かを確かめようとするみたいに口を開いた。

「どうしてそんなことを言う?」

「……さあ?」

 ツキは悲しそうな顔をして、部屋の隅に置きっぱなしの、壁を向いたままの姿見を見遣った。
 そこには何もないのに。

「何か別のことを話そう」

 取り繕うみたいにツキはそう提案した。 
 わたしは気乗りしなかったけれど、仕方なく頷く。
 
「たとえば?」

「俺のこととか、お前のこととか」

 そのどちらも、たいして話が弾みそうになかった。




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