過去ログ - 少女「雨が止んだなら」
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239:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/01(土) 07:34:06.03 ID:/fB9gmmfo

 急に心細くなって、泣きたいような気持ちになった。
 でもきっと、わたしが泣けばツキは困ってしまう。
 そう思うのは、傲慢ではないと思う。

 言いようのない気持ちが胸の中で氾濫している。

「明日の朝、一緒に森を散歩しないか」

 不意に、ツキはそんなことを言った。

「それを言うためにここに来たんだ。すっかり忘れてた」

「どうして?」

 思わず訊ね返すと、彼は不思議そうな顔をする。

「どうしてって。駄目か?」

「そうじゃなくて……あなたはもう、ここを出るんじゃないの?」




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