過去ログ - 少女「雨が止んだなら」
1- 20
24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/19(日) 10:01:18.56 ID:6wN2+WcTo

 廊下に出るとひどく薄暗い。夜は知らぬ間に深まっている。
 もともとこの屋敷では、時間の流れというものがひどく曖昧だ。

 時計が、極端に少ない。些末なことと言えば些末なことだ。
 わたしはこの屋敷で生活し続けるかぎり、正確な時間を必要としないのだから。

 シラユキの寝室は、一階の、厨房のすぐそばにあった。
 わたしは足音を立てないように絨毯の上を滑るように歩いた。
 
 廊下の壁のランプの灯りを頼りに、わたしは彼女のもとを目指した。 
 
 部屋の扉をノックすると、返事が聞こえなかった。
 わたしは少し待ってから、ノブをゆっくりと捻る。
 どこか、悪いことをしているような気分だった。




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
633Res/436.26 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice