過去ログ - 少女「雨が止んだなら」
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278:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/04(火) 07:41:27.14 ID:10ecUgk1o

「あなたはシラユキの死に、どんなことを思ったのですか?」

 わたしは。

「……生き物は、死ぬんだなって思ったよ。すごく素朴に。
 なんだかすごく虚しい気がした。こんなことがずっと繰り返されていたんだと思うと」

「はい」

 そこで終わりではないでしょう、と言うみたいに、彼女は頷く。
 わたしは続きを引き出される。自覚できないほど深い部分から。

「……いつか終わるなら、もういいやって思った」

「どういう意味ですか?」

「だから、もういいや、って思ったの。いつか終わるとしたら、ここで終わりでもいいやって」

「なぜ?」

「全部が全部、いつか終わってしまうなら、それが今すぐでも構わないって思った。
 だって、苦しかったから。いろんなことが分からなくなっていたから。今だって、そうだと思う」




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