過去ログ - 少女「雨が止んだなら」
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29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/19(日) 10:05:39.37 ID:6wN2+WcTo

「ごめんなさい」
 
 耐えきれなくなって、わたしは謝った。
 シラユキはほっとしたような、困ったような顔になった。
 わたしはベッドの中で彼女の手をさがして掴んだ。

 小さな手のひら。触れるとほのかに暖かい。
 シラユキが苦しそうな顔になったので、驚いて手を離すと、今度は彼女がわたしの手を握った。
 何かをこらえるような表情。
 
「ごめんなさい」

 と今度はシラユキが言った。わたしは彼女が何を謝っているのか、よくわからなかった。




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