309:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/06(木) 06:32:18.41 ID:4Z+Lx22no
別にかまわないじゃないか。そう思った。ツキが死のうと生きようと関係ない。
そう思ったから、わたしはここにいるんじゃないのか?
ツキが悲しんでも、苦しんでも、関係ない。そう思ったから、わたしは今ここにいるのだ。
身の回りの人間のことだって知ったことじゃない。そう思ったから……。
わたしは瞼を閉じて、ツキのことを思い出そうとした。
現実に生きていたときの記憶。ツキはわたしに、どんなふうに接していたのか。
思い出す必要なんてない、と思う自分もいた。
でも、わたしは思い出そうとした。なぜだろう? それは分からない。
思い出そうとしてもろくな記憶がなかった。
かろうじていくつかの表情が思い出せるだけだ。笑った。怒った。泣いた。強がった。
そんな断片的な記憶だけ。でも、それはツキだった。
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