322:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/06(木) 06:43:13.45 ID:4Z+Lx22no
「お気をつけて」とシラユキは言った。
わたしは頷きだけを返して階段を降りた。
懐中電灯をつける。黴の匂い。こもった冷気。この先に出口があればいいのだが。
蓋を閉める直前、シラユキと目が合った。不安そうな表情。
わたしも似たような顔をしているのかもしれない。
怖くなりそうだったので、気が変わる前に蓋を閉めた。
それはあっさりとした音を立てて閉まった。上からの光はなくなって、懐中電灯の灯りだけが頼りになる。
さて、とわたしは思う。
進まなくては。
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