過去ログ - 少女「雨が止んだなら」
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360:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/09(日) 07:02:59.45 ID:Z1eyICRMo

 長い時間、ツキの顔を見ていなかったような気がした。
 でも、それは真実ではない。朝、ツキと別れてから、まだ三時間と経っていないはずなのだ。
 
 わたしは自分の心がいくつかに分かれるのを感じた。というより、"分かれている"のを感じた。

 ツキを、知り合ったばかりのおかしな人物だと思う自分。
 ツキを、昔からの仲の良い友達だと感じる、自分。

 そして、ツキになんとか現実に戻り、生きて欲しいと感じる自分。
 ツキのことなんてどうでもいいと思う、自分。

 おかげでわたしは、ツキに対してどんな態度をとればいいのか、すぐには決められなかった。 
 自分の中の感情が、なぜかよそよそしいものに感じられてしまう。

 どうしてだろう?
 まるで心の一部を切り取られ、盗み出されたみたいだ。
 自分自身の感情に、実感が湧かない。



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