過去ログ - 少女「雨が止んだなら」
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384:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/10(月) 06:01:11.62 ID:eaBLS+OVo

 わたしは、暗闇を歩くことにした。
 時間の感覚が曖昧で思い出せないけど、来るときは相当な距離を歩いてきた気がする。
 足の筋肉だって、だいぶ疲れていた。

 でも、少なくとも命の危険はない、はずだ。
 それに、結構な距離はあったけれど、戻る途中に、例の奇妙な部屋があった。
 あそこだって地下にあるのだし、何らかの灯りが置かれていても不思議じゃない。

 蝋燭はテーブルの上に置かれていた気がするし、探せばマッチくらいはあるだろう。
 
 わたしは壁に手を触れて、歩き始める。
 最初の方はなんとか視界がきいたけれど、少し歩くとすぐに真っ暗になった。

 歩き続けてれば、例の額縁に、すぐに触れるはずだ。 
 あの額縁が途切れた頃に、光が見えたはずなのだから。

 でも、真っ暗になっても、額縁の感触は訪れなかった。
 暗闇に怯えて、歩幅が狭くなっているのだろうか?
 いっそ走り出したかったけれど、何かあったとき混乱してしまうかもしれない。




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