41:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/20(月) 06:24:42.11 ID:kVieGjdco
声を掛けると、彼女の身体はびくりと震えた。
「どうしたの?」
訊ねるわたしの声は、やっぱり震えている気がする。
シラユキもそうなのかと思った。何かに怯えているのかと。でも違う。
彼女の表情は、恐怖や怯えと言うよりも、むしろ、考え込んでいるようなものだった。
「なんでも。少し来客があっただけです」
そう言ってから、彼女はことさらに笑って見せた。
「どんな用事?」
「街の方で空き巣が出ているようだから、気を付けるようにと。それだけです」
「本当に、それだけ?」
自分でも驚くほど、強い声音だった。シラユキは驚いたような表情になる。
そして、少し頬を緩めた。
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