過去ログ - 少女「雨が止んだなら」
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424:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/13(木) 06:59:07.50 ID:gz5u5IpNo

 どれだけの決意で臨もうと、世界はそれを無視してあっというまに通り過ぎてしまう。
 この世界も、現実も、変わりはない。
 ルールが既に決まっていて、わたしはその内側に従うことしかできない。

 望むだけで、現に起こっている何かを覆せたりはしない。
 唯一、わたしの意思によって変えられるものがあるとしたら、それはわたし自身だけだ。

 あとのことは、意思だけでは、変えることはできない。せいぜい、変化を促すくらいが限界だ。
 ツキのことだってそうだし、わたしのことだってそうだった。
 
 どうだろう、とわたしは自分に問いかけた。
 わたしに何かを変えることなんてできるだろうか。変化を促すことなんてできるだろうか。
 
 分からない、とわたしは答えた。
 でも、変化を望むなら試みるしかない。それは降って湧くようなものではない。

 扉をくぐるとき、一度だけ部屋を振り返った。わたしの影がかすかに揺らめいた気がした。



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