過去ログ - 少女「雨が止んだなら」
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43:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/20(月) 06:25:50.16 ID:kVieGjdco

「どうしたんですか、今日は」

 シラユキは、いつもより近くにいたがるわたしに、照れくさそうに笑った。
 茶化すように言われても、わたしは離れる気になれない。
 
「雷が……」

「雷?」

「うん。雷が、さっき、鳴っていたから」

「雷、ですか。雷が、怖かったんですか?」

「……そうだけど、悪い?」

 意外そうな声音に、拗ねたような気分で返す。彼女はくすくすと笑う。わたしは恥ずかしくなった。
 同時に、シラユキの反応に少し安心する。
 
 珍しいことではあるけれど、わたしは見るのがはじめてだったけれど、雷なんて、全然不思議なものじゃないのだ。
 それがちょっと、意外と大きな音を鳴らして、意外と強く光ったから、驚いただけ。それだけだ。




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