過去ログ - 少女「雨が止んだなら」
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44:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/20(月) 06:26:27.62 ID:kVieGjdco

 それでもなんとなく不安がぬぐえずに、仕事に向かおうとするシラユキを引きとめて、食堂で少しの間休んだ。
 彼女はわたしが少しでも目を離すと、すぐに思案深げな表情をした。
 
 シラユキが作ってくれたホットミルクを飲みながら、わたしは彼女の表情をじっと見つめる。

「何か、考え事?」

 わたしが訊ねると、シラユキははっとしたように顔をあげた。
 そして笑う。ごまかすみたいに。

「いえ、そうではないんですけど」

 と一度否定してから、

「……いえ。そう、ですね。考え事かもしれない、です」

 少し言いにくそうに、笑った。




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