過去ログ - 少女「雨が止んだなら」
1- 20
457:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/15(土) 06:58:21.61 ID:x3h76RAXo



 丘の下の街並みは、実際に歩いてみると、見下ろしていたときよりも、ずっと大きく、広く思えた。
 石畳の通りを歩きながら、雨の降り続く街を歩く。
 
 人の気配は、不思議としなかった。ささやき声もなかった。
 隣を歩くシラユキは、特に不思議そうな顔もしない。
 この街はずっとこうなのかもしれない。

「こんなふうに堂々と歩いていて、平気?」

 わたしが訊ねると、シラユキは一拍おいて、静かに頷いた。

「まだ平気です」

 と彼女は言った。それがどういう意味なのか、わたしにはよく分からなかった。
『まだ』ってどういうことだろう?




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
633Res/436.26 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice