458:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/15(土) 06:58:48.51 ID:x3h76RAXo
シラユキは黙り込んでいる。
わたしが街に向かうと言ってから、彼女の態度は明らかに変だった。
何か言いたいことがあるのに、それを言うことができないというような表情。
彼女はいつも買い物に行くときに使っていた手提げ鞄を肩に掛けていた。
その中には書斎から持ち出した拳銃が入っている。
ホルスターが見つからなかったので、そうやって持ち歩くほかなかった。
最初はわたしが持ち歩こうとしたのだけれど、彼女はそれを強く拒絶した。
わたしだって好んで持ち歩きたくはなかったから、別に彼女に持たせたっていいとは思ったのだけれど。
それでも、何か、彼女の様子は変だった。
雨に打たれて、石畳には染み込むような水溜りが出来ている。
当たり前のように雨が降り続いている。
何かを、見逃しているような気がした。
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