462:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/15(土) 07:02:04.38 ID:x3h76RAXo
わたしはその言葉に、さらに不安を掻き立てられた。
シラユキはわたしを促すと、広場への道を先導した。
「シラユキ?」
不安からそう呼びかける。彼女は返事をしなかった。
遅れてついていくと、彼女は人だかりの最後尾に並んだ。
たくさんの傘で隠れて、人の輪の内側の様子は覗けない。
シラユキは人々に声を掛け、輪の中心へと近付いていく。
人の裂け目。わたしはそこに入り込むかどうか、しばらく悩んでいた。
けれど、考える隙はそんなになかった。人の輪はシラユキが歩くのに合わせて裂けていく。
中央の様子が、わたしの位置からも見えた。
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