58:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/21(火) 07:26:17.24 ID:0/iJLpbGo
わたしは立ち上がって、夢について書いてありそうな本を探すことにした。
これだけ蔵書があるのだから、あってもおかしくない。
でも、いくら本を読んでも無駄だという気もした。
仮にわたしの夢についてそれらしい注釈を付け加えてくれる本があったとしても、わたしはそれを信じないだろう。
だって、これは、そうした説明や理屈の、外側の出来事なのだ。分からないけど、そう思う。
でも、そういった直感とは別の話として、本を紐解いてみても無駄だった。
何冊か集めたが、むずかしくてほとんど理解できないのだ。なんだかごちゃごちゃとしていて抽象的だった。
諦めて、一度は集めた何冊かの本を棚に戻すことにした。
半分を戻し終えて溜め息をついたとき、かたん、と物音が聞こえた。
何かが、落ちるような音。
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