過去ログ - 少女「雨が止んだなら」
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585:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/24(月) 03:52:02.76 ID:k0zfLIWso



 シラユキは何も言わなかった。

 だからわたしは困ってしまった。雨と風の音だけが周囲を支配している。
 何を言えばいいんだろう? でも、言うべきことなんて、もうないのだ。

 ツキは行ってしまった。わたしはどうしよう?
 
 そのあたりのことは自分で決めなければならないのだろう。
 でも、考えるのが面倒だった。
 
 もう少しだけがんばってみてもいいかな、という気持ちに、わたしはたしかになっていた。
 この世界に来たとき、きっとわたしはすごく追いつめられていたんだろう。
 状況はよく思い出せないけれど、とにかくすごく混乱して、周囲が見えなくなっていたんだろう。
 
 それは分かる。




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