617:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/25(火) 07:30:33.34 ID:tPA7g4lio
彼らはそれから、わたしに頭を下げた。
でも、わたしは別に謝ってほしいわけじゃなかった。
だから、すごく困った。
彼らは別に、心から謝ったわけではないのだと思う。
単に、病院という空間には、人を神妙にさせる磁場のようなものがあるのだ。
わたしが退院すれば、これまでと同じような生活が待っているに違いない。
人がそんなに簡単に変われるわけがないし、わたしはそれを信じてあげられるほどお人好しでもなかった。
が、まあ、わたしは偉そうなことを言える立場というわけでもない。
それに、こんなふうに迷惑を掛けたことだけは、悪いことをしたな、などと思った。
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