過去ログ - 少女「雨が止んだなら」
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618:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/06/25(火) 07:31:21.49 ID:tPA7g4lio



 目が覚めてから数日間、様子を見るためにと入院させられていた。
 ことがことだったので、担当の医師はわたしに「よければカウンセラーを紹介しますが」と言ってきた。
 わたしはそれを断った。

 嵐は去っていったが、入院中はずっと雨が降っていた。そういう時期なのだ。
 
 窓の外で降り続ける雨をじっと眺めていると、奇妙な気分になった。
 
 わたしは別に「あちら」でのことを忘れたわけではない。
 でも、それを徐々に忘れていってしまうのだろうと、なんとなく感じた。
 
 気になったのは、わたしたちが去った後、彼女がどうなったのかということ。
 でも、それは今となっては確認のしようがないことだった。

 不思議と寂しくはなかった。
 なぜだろう? 彼女がすぐ傍にいるような気がするのだ。
 それは、ただの錯覚なのかもしれないけど。




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