過去ログ - 少女「雨が止んだなら」
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63:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/21(火) 07:32:16.83 ID:0/iJLpbGo

「何があったんですか?」

 シラユキは、今度は真剣な声を出した。
 わたしは彼女に抱きつく力を少し緩めて、深呼吸をした。怖さはなくならない。

 そして、どうにか説明しようと思った。でも難しい。もどかしかった。

「とにかく、ここでは……」

 シラユキが言いかけたとき、窓の外から雷鳴が響いた。
 わたしは自分の身体をこの場に縫い付けるのに必死だった。

 誰かがいるかもしれないことも恐ろしかったが、それだけではない。
 昨日まではずっと同じだったことが、今日、そうではなくなっていることの方が、よっぽど怖かった。




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