過去ログ - 少女「雨が止んだなら」
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87:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/05/23(木) 08:17:51.21 ID:eYA5xb04o



 夕食を食べ終えて、シラユキが食器を片づける。
 部屋に戻る気にもなれなかったけれど、シラユキを追いかける気にもなれなかった。

 わたしは食堂の自分の席に座り、ぼんやりとしていた。
 不思議なことはもう起こらなかった。
 朝からいろいろなことがあったせいか、体がひどく重い。
 
 そういえば、屋敷中を歩き回ったのなんて、久し振りかもしれない。
 
 久し振り。
 
 久し振りと感じるということは、以前にも似たようなことをしたことがあるのだろう。
 でも、いつなのかは思い出せない。わたしはいつからこの屋敷にいたんだろう。

 頭が、また痛んだ。




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