31:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/05/18(土) 23:50:47.71 ID:z7xn6oJAO
哩『さ、帰っか』スッ
姫子『はい』グッ
姫子『……ん』グラッ
哩『危なか』バッ
姫子『す、すいません』
哩『……おんぶしちゃる』
姫子『……え?』
哩『……はよせぇ』
姫子『……』
哩『……』
姫子『し、失礼します』
哩『ん、しっかり掴まっとけ』
姫子『はい』
姫子の重さが心地よか。
姫子の息が耳に掛かってくすぐったか。
単純な私の体は姫子の温もりに喜びを感じていた。
姫子『……先輩の背中、温かか』
姫子の呟きが胸を熱くする。
温かかなんは姫子ん温もりやって言いたくなる。
きっと今の私は顔を赤く染めてる。
だけど姫子にはたぶんわからない。
夕日が私達ば照らしてるから、きっとこの赤い頬は、それにまぎれてオレンジに見えてるはずだ。
哩『姫子?』
姫子『……』
哩『姫子?』
姫子『……すぅ』zzz
哩『寝よったんか』
眠れるほどの安心を私があげられたというなら、それは本望だ。
そんなことを思いながら、私は歩く速度を落とした。
もう少しこんな風に姫子を背負って歩きたかった。
* * *
73Res/68.82 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。