過去ログ - 煌「私じゃ駄目ですか」
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6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2013/05/18(土) 23:19:09.42 ID:z7xn6oJAO

哩「……」スタスタ

姫子「……先輩っ……先輩!!」

 もう足が動いてくれない。
 再び歩き始めた先輩は止まることなく、だんだん離れてく。

姫子「私は……っ!」

 私が泣いてるって、部長は気付いてるはずだった。
 今までだったら、部長は仕方なかねって立ち止まってくれた。支えてくれた。

姫子「先輩んこと……」

 足はもう動かない。
 私と先輩の距離がこれ以上離れないためには、先輩が止まってくれることを祈るしかなかった。

姫子「好きなんですよぅ……っ!!!」

 ……そんな祈りも私の叫びも、想いも、もう、届かない。
 離れていく背中はどんどん小さくなって……
 歪んだ視界から消えてった。

姫子「うぅ……先輩……先輩っ!」

姫子「……なんで……なんで……っ」

 もう立っていられなかった。
 そん場にうずくまって、泣いた。叫んだ。

 私達の鎖の絆は、誰にも破られっことなく、永遠やと思っとった。信じとった。

 どうしてこんなことに?

 その問いに答えられる人はいなかった。


 * * *






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