過去ログ - 【マジェプリ】もしもイズルが一週間いなかったら
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165: ◆jZl6E5/9IU[saga]
2013/06/07(金) 22:07:46.81 ID:FnVTaFrK0
「あの、ケイ。ケイはホントに、僕を……?」

ようやく頭が冷えてきてから、ケイは聞こえたイズルの声に、目を細める。

「……女の子の方から何度も言わせる気かしら?」

「え、あ、その…」

非難めいた視線に、イズルは慌てふためいたように言葉を考え始めた。
そんな彼の様子に、ケイは愛しい気持ちで、クスリと笑った。

「冗談よ。……でも、この気持ちは、『本気』だから」

真剣な表情で、後半の部分は告げた。
それを聞いて、イズルも気を引き締めるような顔をした。

「イズルは――どう、なの?」

「分から、ない」

確かめるケイの質問に、イズルは迷ったような声を出した。
心の底から、本当にそうなんだと伝わってくる様子だった。

「ケイのこと、大切な『仲間』だって思ってた。その、『愛してる』のかは……僕には、分からないんだ」

「…そう」

分かっていたことだから、ケイはそれ以上何も言わなかった。
イズルは優しい。さっきのことで、ケイを拒否したりしないし、彼女のことを真剣に考えた上で答えてくれた。
だから、それでいい。無理に結論を聞きたくなんて、なかった。


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