過去ログ - 【マジェプリ】もしもイズルが一週間いなかったら
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192: ◆jZl6E5/9IU[saga]
2013/06/13(木) 02:59:36.03 ID:g9xRyr/B0
「イズル、ちょっといい?」

「え? あぁ、どうかした、ケイ?」

後ろでドアが開く音、呼び掛ける声、それに部屋から遠ざかっていく足音が二つ、最後にドアが閉まる音がした。
振り返らなくても、何があったかはすぐに分かる。
またか、ともアサギは思った。
それは、チームの中ではもはや見慣れた光景だった。

「…なーんか、怪しいよな、あの二人」

三人だけになった部屋で、ぽつりとスルガの声が響く。
何だかんだ言って、スルガは結構チームを観察して、分析している。
内心、その言葉に頷いていまうくらいには。

ケイも分かりやすいもんだ。
このところはほぼ毎日ああやって、イズルと二人きりであの悪趣味な甘いものを食べるのに誘っているのだから。
まぁ、あの鈍感ヒーローは気付いちゃいないだろうけれど。

そして、そういう仲間内のことを思うと、また胃が痛むから止めておく。
こういうチーム内の関係で、年長らしく、なんて悩むところがアサギにさらなる重荷を加えるのだが、それを放棄できない。
それが、アサギという男だった。
不器用、というどこかの彼のそっくりさんも抱えているマイナス面であり、ある意味プラス面なのだ。


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