過去ログ - 【マジェプリ】もしもイズルが一週間いなかったら
1- 20
210: ◆jZl6E5/9IU[saga]
2013/06/13(木) 16:29:24.33 ID:nP2pPPMy0
チームメイトたちは、静まり返っていた。
それぞれ、イズルの言葉を噛み砕いて、取り込もうとしているように見えた。
そして、数秒ほど経って。

「うーんと、よく分かんないけどー、さんせー!」

特にイズルの言葉を理解はしていないだろうが、タマキが両手を挙げて笑った。
彼女も、内心、チームの仲を気にしていたのかもしれない。

「……ったく、訳分かんねーな、お前」

呆れたように、スルガが言った。
その顔には、笑みがあった。
あまりにもくだらない、とでも言うように、ニヤリと、不敵な笑顔を浮かべていた。

「…そうね、ヘンよ、あなた」

ケイが――警戒心が強く、ろくに話さないケイが、初めて人に同調した。
それに、あろうことか、ふ、とうっすらと笑ってくれた。

「…まぁ、話をしよう、ってのには同意する」

まだ戸惑いを隠せない様子で、アサギはイズルに頷く。
彼は笑ってはいなかったけれど、それでも、初めて少しだけ柔らかな表情を見せた。

「うん! がんばろう、皆!」

イズルは笑う。
まだ、結局は何一つ達成してはいないというのに。満足そうに笑った。
ようやくスタートが切れたような気がして、嬉しかった。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
993Res/501.88 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice